身体の痛みについて
身体に痛みが続くときに多くの人は痛み止めを飲みます。痛み止めが効く場合とそうでない場合があるのは、なぜだか知っていますか?
なぜ、痛み止めが効かないのでしょうか?
身体の痛みは、2種類あります。痛み物質が増える痛みと器械刺激で起こる痛みがあります。
痛み物質とは、血液内に、痛みを伝えるための伝達物質(例えば、ブラジキニンなど)
などがあります。
もう一つの器械刺激による痛みには、皮膚や筋肉、腱に痛みを感じるセンサーがあります。こちらが刺激されると痛みを感じます。
痛み物質が増える痛みには、痛み止めは効きますが、痛みのセンサーが感じる痛みには、痛み止めが効きません。症状や人によって、2種類の痛みの割合は違うために、痛み止めが効いたり効かなかったりします。
痛みのセンサーはコリなどによって機械的に刺激されているので、コリを取り除いていくことが必要になります。コリに対しては、直接物理的な刺激が必要なために、針や、マッサージで対処していく必要があります。痛みが軽減した後に、ストレッチを行うと効果的です。
患者さんのお悩みで多いのが、頭痛による痛みや辛さです。片頭痛は血管性頭痛と言われますが、筋肉の緊張によって、その下にある血管が、筋肉を押し上げるようにして筋肉が引っ張られるために、痛みが出てしまうことが痛みの一因です。
片頭痛とはいえ、筋収縮性頭痛と血管性頭痛の混ざった状態の混合性頭痛である場合が、ほとんどです。痛み止めが効かなくなってきているのであれば、痛み止めを飲むことではなく、筋肉のコリにアプローチしたり、あごの筋肉の緊張や、首肩の筋肉の緊張をとることで頭痛が解消しやすくなります。
頭痛のお薬を、月10回以上飲むようであれば、薬剤性頭痛になりやすいので、かえってお薬を飲むことで頭痛になるという悪循環になってしまいます。そんな場合は、コリを取り除いて、他の身体の調子を整えていくことで、頭痛は解消していきます。めまいの方も、頭痛を伴いやすいです。